この線、越えるか、消すか。【黒尾鉄朗】 (ページ47)

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４７歩目ページ47

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─研磨side

電話、切られた…。
大丈夫って言ってた。

本当は、大丈夫なんかじゃ、ないくせに。

Aは昔からそう

大丈夫じゃなくても大丈夫っていう
言い方は悪いけど…誤魔化すのが得意だ

(好きって気持ちくらい、素直に出せばいいのに。)

…とりあえず、Aも来ること、クロに言わなきゃ。

前の方を歩くクロに寄っていく
近くにみんな居るけど
どうせ家に行ったらバレるし、いいか。

研「クロ」

ク「んー？」

研「Aに、木兎さんたちのこと伝えたから。来るって、言ってた」

リ「え、A先輩！？やったー！！」

木「おぉ！A来んのか！ヘイヘイヘーイ、久しぶりに会えるなぁ！！」

赤「木兎さん少し落ち着いてください…。Aさんに会えるの楽しみなのはわかりますけど」

やっぱり俺の言葉はみんなに聞こえたらしく
それぞれが反応してきてちょっとうるさい…

ク「なんだかんだ、あいつのご希望通りってわけか(笑)」

夜「会いたい、連れてきて、って言ってたもんなー(笑)」

希望通りなんかじゃない…
誰が居るのか、忘れてるの？クロ。

山下さんは、俺たちの方をニコニコして見るだけで特に何も言ってなかった。

この子、よめないから、苦手だ…

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