この線、越えるか、消すか。【黒尾鉄朗】

４５歩目 ページ45

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─研磨side





今日も、疲れた。
早く帰ってゲームしたい…

夏休み前最後の日曜日、部活を終えた帰り道。



？「っぁあ！ヘイヘイヘーイ！音駒バレー部！！そっちも部活帰りかっ！？」


あ、木兎さんだ…相変わらずテンション高…


赤「ちょっと木兎さん、うるさいです。」


赤葦も一緒だ…


ク「おー、木兎に赤葦。この地域にいるなんて
珍しいな」


赤「木兎さんの買い物に付き合わされてたんです」


少しだるそうに答える赤葦。
…かわいそうに。


ク「なるほどな。」


木「お前ら部活終わったんだろ！？なぁ、久々に黒尾の家行こーぜ赤葦！」


リ「えっ！俺もクロさんち行きたいです！」

山「わ、私もいいですか…！」


リエーフに続いて言う山下さん。
…え。


木「おー！！じゃあ行こーぜっ！」


ク「…俺の意見は。」


夜「諦めろ、俺もついてってやるから…」


赤「…はぁ。すみません、黒尾さん。本当に」


ク「……」



……Aに、知らせた方がいいかな


みんなの少し後ろを歩きながらスマホを出しAの番号を探す


電話にでたAに、これからクロの家に行くことを伝える。


やっぱり、木兎さんたちに会いたがってたし来るよね…



でも…





研「山下さん、…」


そう言った俺に、彼女からの返事は無かった。



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