この線、越えるか、消すか。【黒尾鉄朗】

１８歩目 ページ18

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「んー…」

窓の外が明るい

あれ、私あのまま寝てたの…？


携帯、どこ行った…！！
恐らくベッドの中で行方不明になっているであろう愛用のスマホを手探りで探す


あった。


いつものように、ﾎﾟﾁｯとボタンを押して
画面を表示する


あれ、メール来てる…


お、珍しく素直だな。(笑)
普段からそうしてれば可愛いのにな？


────


既読無視！
冷たいわねAちゃん(笑)


────

寝たのか。
俺も寝るわ、おやすみ。



結局、あのあと。私が返信した後。
３件来てたけど全部クロ
私が寝てることに気付いて
面白味がなくなったんだろう。
一件目と三件目のテンションの差がすごい。(笑)


ごめん、予想通り。寝てた！


それだけ打って、トン、と送る


ふと部屋の中を見渡すと
昨日読もうとして読まなかった漫画が散乱してて。
ありゃりゃ、と思いつつ本棚に戻して
そのまま部屋を出て準備を始めた。





ぴん、、ぽーん


今日も、独特の間でチャイムが鳴る。


「行ってきまーす」


いつもと同じ。




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