【stxxx】ヤギボイスのお義兄さんができました【青】 (ページ2)

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貴方side

『ねえ、ちょっと突っ込んでいい？』

父「いいよ」

『なんで、居酒屋さんなの？』

父「…一緒お酒飲みたいから」

『未成年からしたら、これでもかってぐらい辛いんだけど』

結構おめかししてきたのに。

っていうか、私オシャレとか出来ない系女子だから、
取り合えず、Tシャツとショートパンツ履いてきただけだけどね。

いつもはジャージとかだから、結構オシャレした方。

『あー、よかった』

父「何がだ？」

『だって、ちゃんと正装とかしてたらヤバいでしょ』

居酒屋に正装でくるのは、カオス。

マジでよかった。

『…中、入らないの？』

父「あ、…入ろうか」

…こういうおっちょこちょいなとこもモテるんだろーなー、

とか、実の父親相手にそう思いながら、居酒屋の中に入った。

父「あ、そうそう、A、お義兄ちゃんできるからな」

『へー…、え、は？』

父「22歳らしい」

『歳いってんじゃん』

…まあ、顔良ければ全て良しだよね！！！！！！

椅子に座りながらそう考える。

さあて、恒例の妄想タイム入りましょう。
こういう公の場で考えると、誰か心見透かしてるんじゃないかとか思って怖いよね。

考え始めようとすると、美声が頭の中に入ってきた。

「お久しぶり！！」

父「あっ！！加奈さんっ！！」

…この父の弾んだ声は…

下に向けていた顔を上にぐいんとあげる。

父と話していたのは…

『うわ美人…』

お父さんの再婚相手の人だった。

父「ちょ、コラ」

「あらぁ、結構私歳いってるのよ？美人って言われて嬉しいわ」

いやいや、もうお父さんとかどうでもいいから、私と結婚致しましょう。

「ねえ、母さん」

…美人すぎるお母さんのオーラで見えなかったけど、貴方は…

『うわっ！！！！イケメン！！！結婚しましょう！！！』

「は？」

父「ちょ、A、」

…あ。

『…この度は誠に申し訳ありませんでした』

うん、初めて会った相手に結婚申し込むのは軽くトラウマだ、辞めよう。
すみません。

でも、貴方たちのお顔が良すぎるのが悪い、ていうか怖い。

やだ、こんなイケメンと美女が親族になったら軽く虐められるわ。

父「…まあ、Aの事は放っておいて、自己紹介をしましょう」

おい。