SPEC 覇の回 (ページ46)

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覇の回46 ページ46

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「銃弾が心臓から出てきた。綺麗に命中してて即死やったわ。ただ、SPECは公安及び警察上層部のTOP Secret。今回のことは闇に葬られるんやろうな」

被疑者死亡により、桐山の件は捜査一課の見解通り病死として片付けられた。

被疑者を取り逃がした場合通常ならば何らかの処分の対象になるところ、SPEC絡みで上層部も公にしたくないらしく、処分無しで済んだ。

横山から司法解剖の結果を聞いた有栖川と丸山は、桐山家にまた訪れていた。

「所で、アリスさん。この後に及んで望くんに聞きたいことってなんですか？」

「それは本人も含めてゆっくりお話します」

そう言ってインターフォンを押す有栖川。

中からは望が顔を出した。

「どうぞ、」

「お邪魔します」

初めて訪れた時のように、望の自室に案内された２人。

望は黙って有栖川を見ている。

「中間がスペックホルダーだっていつ気づいたの？」

「SPECなるものを僕は存じ上げてませんでした。でも彼と初めて会った時に何か感じたんです。この人は普通ではない、って。

その頃兄も自分の力に気付き始めていて。兄が得た力は"予知夢"でした」

望の話に寄れば桐山は殺されることを事前に分かっていたらしい。

彼もまた予知夢を見る事が出来るSPECの持ち主だったのだ。

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