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覇の回42 ページ42
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未詳に続くリフトが上昇する音が聞こえ、丸山と有栖川は会話をやめた。
「未詳にお客様をお連れしました」
未詳案内人の知念の声が響く。
知念の後ろには中間淳太と桐山望がいる。
「知念くん、ありがとうございます」
「いえ。それでは、僕はここで失礼します」
ぺこりと頭を下げリフトに乗った知念。
リフトが下がると、部屋には沈黙が広がった。
「本日お2人をお呼び立てしたのは他でもなく、桐山照史殺人事件のことです」
沈黙を破った有栖川は、一呼吸置いて話し始めた。
「捜査を進めていく上で不審な点が多々あり、刑事部の方の"病死"という見解に疑問を抱きました。
中間さんの要望もあり、我々独自で捜査をし、漸く真相にたどり着きました 」
「それで、犯人は……｣
食い気味にそう言う中間に対し、望は有栖川を睨み付けるように見ている。
「桐山照史を殺した犯人。それは…… 」
自分を睨みつける望を見る有栖川は、少し間を明けて口を開いた。
「中間さん、貴方です」
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作者名：ゆう☆
| 作成日時：2016年2月18日 3時
