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覇の回35 ページ35
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「申し訳ないんですが、丸山さんお１人で桐山望に話を聞きに行ってもらえませんか？」
「え？」
「私は独自で調べたいことがあるので。
その方が効率もいいですし」
ね？と首を傾ける有栖川に、丸山は黙ってうなづいた。
「私は未詳に居るので、戻ったら捜査会議しましょう」
「…はい」
有栖川が独自で調べたいことが何かは説明してもらえなかったが、後の捜査会議で教えてもらおうと思った丸山は屋上を後にした。
屋上に残された有栖川はポケットからスマホを取り出し、電話帳の中からある人物に電話を掛けた。
「もしもし？」
『お疲れ様です。アリス先輩どうしたんですか？』
「ちょっと調べて欲しいことがあるんだけど」
相手は一瞬面倒くさそうに返事を返した。
『こっちも忙しいんですけど、』
「いいから早く。30分以内に来なかったから殺すから」
そのまま電話を切る有栖川。
ニヤリと右の口角を上げて笑い、屋上のドアを開けた。
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作者名：ゆう☆
| 作成日時：2016年2月18日 3時
