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覇の回28 ページ28
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自室の電気を付けて、勉強机に座ると目の前には写真立てがある。
自分と、桐山照史が写っているツーショット写真だ。
その写真を手に取り、ニヤリと口角を上げる男。
「手に入った………やっと………」
ﾌﾌﾌ…と不敵な笑みを浮かべ写真立てをそっと置く。
その時彼の携帯電話が震えた。
「はい」
『未詳の丸山です。明日お話したいことがあるので、伺ってもいいでしょうか？』
落ち着いた声。
男はニヤリと笑った。
「はい。自宅でお待ちしてます」
電話を終了させ、携帯電話を置くと男は写真の中で笑う桐山に問いかけた。
「死ぬ時、苦しかったん？」
笑顔が似合う彼がもがき苦しみながら迎えた最期。
「でもあいつらには、捕まえられへんよ…」
歪んでしまった気持ち。
それが彼等の運命を狂わせてしまった。
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作者名：ゆう☆
| 作成日時：2016年2月18日 3時
