SPEC 覇の回 (ページ24)

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覇の回24 ページ24

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有栖川が丸山を連れてきたのは科捜研だった。

慣れた様子でドンドンと進む有栖川に変わって、丸山は挙動不審にキョロキョロとしている。

とある部屋で立ち止まった有栖川。

「ここは大学時代の先輩の研究室で、桐山照史の解剖を担当してるので詳しく話を聞きたいと思ってます」

頷いた丸山を確認すると、有栖川はドアをノックした。

はい、と控えめな男性の声が聞こえ、有栖川はドアを開けた。

「ご無沙汰してます、横山先輩」

「なんやAかい。来るなら来るで一言言うてくれてもええやん」

「急に来てすみません」

「かまへん、かまへん。ところで、隣は？

あ、もしやｺﾚ？」

丸山を見てニヤリと笑った横山は、小指立てて有栖川を見つめる。

有栖川ははぁとため息をもらした。

「違います。新しく未詳に配属になった丸山さんです」

「あ、丸山隆平です！宜しくお願いします！」

「Aと同じ大学やった横山裕です。宜しく。

ほんで、要件は？」

「桐山照史の死因について教えて頂きたいんです」

そう言うと目の色を変えた横山。

チラリと2人を見ると束になっていた資料をペラペラとめくり始めた。

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