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覇の回22 ページ22
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桐山望の自室に連れてこられた２人。
彼はそんな2人にお茶を出すとちょこんと正座した。
「そんなにかしこまらなくていいよ。
お兄さんが亡くなったことについて、もう一度お話を聞いてもいい？」
「話せることは殆ど話しました」
「そうだよね。でも僕達は捜査一課とは別件で動いてるんだ。
似た質問をするかもしれへんけど答えてくれる？」
はい、とうなづいた彼。
丸山は有栖川にアイコンタクトを取ると手帳を開き質問を始めた。
「まずお兄さんが亡くなった日、君は何処で何してた？」
「その日は学校が休みで、でも委員会の仕事で朝学校に行ってました。
同じ委員の生徒と先生方の数人で作業して、お昼前には作業が終わったんで解散しました。
そっから家に帰って昼飯食って、せやけど兄貴が部屋から出てこうへんで。いつもなら昼飯の時間なったらリビングに居るのに部屋に居るから呼びに行ったんです。
でも応答なくて。寝とるんかな？って思って部屋のドア開けたら…」
「その先は言わなくていい」
俯き話す桐山望に牽制した有栖川。
そんな有栖川の瞳を桐山望はじっと見つめた。
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作者名：ゆう☆
| 作成日時：2016年2月18日 3時
