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覇の回16 ページ16
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あの日僕は友人の桐山照史から『家に来てくれ』ってメールが届いたんです。
大学のテストも近いし、勉強会でもすんのかな？って思って家に向かったんですよ。
照史の家に行ってインターフォン鳴らそう思たら玄関のドアが勢いよく開いて、弟の望くんが出てきたんです。
望くん、いつもは俺に無愛想でガン飛ばすんですけど、その日はちゃうくて。
顔が真っ青で、俺に『兄ちゃんが…兄ちゃんが…』って唇震わせながら言うてて。
ただ事やないなって思ったんで望くんを押し退けて家に上がったんです。
照史の家一軒家なんですけど、階段登った先の手前の部屋が照史の部屋で、一直線に照史の部屋行ってドアを開けたんです。
そしたら照史が倒れてて、吐血した後みたいなんあって、僕もパニックになって。
やっとの思いで階段登ってきた望くんは動ける状態やなかったから、その場で直ぐに救急車呼んで。
結局照史は助からへんで、死んでもうて…。
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作者名：ゆう☆
| 作成日時：2016年2月18日 3時
