まっしろ*３*【まじっく快斗】

晩餐会 ページ24

血の付いたトランプでぎゃあぎゃあしてたら、食事の準備ができたと、メイドさんが言いに来た。


……食欲ないわ。






.




食堂に着くと、なんか変な人がいた。


たしかあれ機械だったよね。


その機械が自分の席に座るよう促した。





「君たちを招いたのは、私がこの館のある場所に眠らせた財宝を捜し当ててほしいからだ…。

私が長年かけて手にいれた巨万の富を





命を懸けてね…」



そう言った瞬間、外から爆発音が聞こえた。





「ふん、虫が好かねえんだよ…てめえみてえな、面を隠して逃げ隠れする野郎は！！」


と、茂木さんが機械の布を剥がした。


「マネキンの首にスピーカー！？

くそっ！」


「だ、誰が…いったい誰がこんな事を！？」


すげえ、まんまおっちゃん。


なんて感心してたら槍田さんが"毛利さんともあろう方が知らずに来たんですの？"と言った。


「おっちゃん、招待状に"神が見捨てし仔の幻影"って書いてあったじゃん！」

「ああ、」


「幻影ってのはファントム」


「にんべんを添える"仔"という字は獣の子供…」


「神が見捨てし仔とは、新約聖書の中で山羊…つまり子山羊のこと」


「子山羊のことを英語で、」





「KID…」


さすが探偵の集まり。


よくそんな事しってるよ。

「こう言えばもっと分かりやすいでしょうか…


KID THE PHANTOM THIEF…(キッド ザ ファントム シーフ)」

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