ヘリクリサム４〜森田美勇人〜

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まだこの世界に入って間もない、10代前半に







″ 美勇人「そんだけできてたら

何も心配しなくていいって」″







一瞬にして心を奪われたこの恋は







″ 「……私でも勘違いしそうになるよ？？

同じメンバーだし絶対になにもないのにね」



美勇人「……ん、ごめん。」″







絶対に叶えることのできない


形になることのない恋のはずだった。







だからこそ。









″美勇人「…さっき言ったこと、嘘じゃないから。」




美勇人「Aのこと、好きってやつ。

……好きだよ、俺。

Aのこと。」″









想いが通じ合ったことだけで嬉しかった。





それだけで良かった。






他に何もいらないって思った。










″美勇人「なに？俺が悪いの？」


「え？なんの話？美勇人が悪いなんて言った？」


美勇人「は？」″









嫌になってしまうことも数えきれないくらいあったけど









″美勇人「……いるよ。

Aは、うちのんだからね」″









どうしようもなくトキメく心は

あの頃のままで。








そして。









″美勇人「Aちゃんが良ければ、森田という名前を受け取ってほしいです」


美勇人「A。僕と結婚してください。」″










未来は、想像以上に明るかった。

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