ヘリクリサム４〜森田美勇人〜

191. 森田美勇人side ページ41

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森田美勇人side








諸星「なんかこの２人が夫婦って違和感だな」


真田「森田Aさん！」


「やめてよ笑」


顕嵐「やば！照れてんじゃん、かわい！」


長妻「いまの可愛かったね笑笑」


「うるさすぎ、この年下２人ほんとにうるさい」


顕嵐「あはは！めっちゃ照れてんじゃん！！！」


「ねぇ顕嵐、うざいよ？？？？」








照れてるAが可愛すぎてニヤニヤしてたら

後ろからモロに小突かれた。




だっておれ、いま最高に幸せなんだもん。








「でもさー、案外あっけないなって思ったよ」








そんな中、突然そう呟いたA。







安井「んー？なにが？」


「結婚するまでに、こんなにも長いことかかって、

こんなにも色々な思いして、

こんなにも色んな人に支えられてきたのに」





「婚姻届書いて提出したら、

あっさり結婚できちゃったからさ」








確かにな、って思った。



たった一枚の紙切れで、夫婦になったんだもんな。







安井「でもさー、その婚姻届書く時、めちゃくちゃ緊張したでしょ？

で、俺も書いてめちゃくちゃ緊張して、ナガツが

泣きながら書いてさ笑」






安井「簡単に見えるけど、紙１枚書くだけで

深呼吸したり、手震えたり、泣いたり笑ったりしてるんだよ？」






安井「その過程も含めると、全然簡単じゃないじゃん。」









やすのその言葉は、なんだかものすごく胸に響いた。




斜め上に空を見上げながら歩くAの目は

なんだかうっすら涙が浮かんでるように見えて。








「…そうだね、うん。そうだわ」







と噛み締めて呟いた言葉にはきっといろんな想いが詰まってて。





その言葉に出来ないAの気持ちを

俺は痛いほどによく理解できた。

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