ヘリクリサム４〜森田美勇人〜

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その日、本当に私の家に来た美勇人は

嬉しそうに机に婚姻届を出した。






「…今日これ仕事に持ってきてたの？？」


美勇人「今日書く気だったもん」


「ほんと行動力に尊敬するわ」







２人で一度深呼吸したのち、まずは美勇人がボールペンを手にした。







美勇人「…めっちゃ緊張するなこれ。」


「…やめてその緊張感伝わるから」







相変わらず、緊張してても整った綺麗な字。







美勇人「…よし、書けた」


「この綺麗な字の隣に書くのものすごい嫌」


美勇人「ははっ」






そしてゆっくり間違わないようにして

２人とも記入完了して




あることに気づく。








美勇人「…ミスった。保証人いるじゃん」



「…ほんとだ。」









次の日。


仕事場に婚姻届を持って行った。







メンバーみんながいるところで





その婚姻届を渡した相手は






もちろん。









美勇人「…やす。」










たくさんお世話になった安井くんだ。








安井「ん？」




美勇人「保証人になってよ」








美勇人の言葉に、安井くんは少し目を丸くして

そのあと嬉しそうに頷いた。








安井「…ここに書いたらいいんだよね？

うわ、俺こんなの初めてだわ」






真田「やば！やっさんが保証人！！」



諸星「俺、動画回すわ」



安井「おいやめろwww」








安井くんが私たちが書いた婚姻届をじっと見つめ

ものすごく優しく微笑む。








安井「綺麗な字のところに俺の字が加わるの最悪だなw」







自虐しながらボールペンを手にして、

書き進めていく。







安井「よし。できた。ほい。」








保証人のところに記入された、








安井 謙太郎







の文字はなによりも心強かった。

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