ヘリクリサム４〜森田美勇人〜

163. 阿部顕嵐side ページ13

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謙ちゃんとながつと決めた案を、

真田くんとモロと萩ちゃんにも

謙ちゃんが分かりやすく説明してくれた。



眉間にシワを寄せて聞く３人の表情は

真剣そのもので、みんなが、２人のことを

本気で考えていて。






真田「…うん、めちゃくちゃいいんじゃない。」





そんな真田くんの声を第一声目に





萩谷「いいじゃん、それしようよ」


諸星「名案だよ、誰が考えたの」


安井「…３人の意見だよ」






萩ちゃんもモロも賛成してくれた。






萩谷「とりあえず美勇人に言わなきゃね」


顕嵐「今日美勇人さんオフでしょ？呼ぼうよ」


長妻「うん、今話そう！」


諸星「どうする？余計なお世話だってガチで

キレられたら笑」


安井「それでもめちゃくちゃ押すしかないよ笑」







みんな、美勇人さんとAにはどうしても

不自由なく自由に好きに生きて欲しいから。






それでもし何か悪い方に落ちてしまったとしても

また這い上がればいいよ。










そこから謙ちゃんが美勇人さんに連絡を入れて

何も知らない美勇人さんがアトリエに来たのは

約２時間後のことだった。





「え？みんないんの？」なんて呟いて

突然様子を伺う美勇人さんに吹き出す俺ら。






安井「大丈夫、ドッキリじゃないから笑」


真田「あはっ、トラウマになってるよ笑」


美勇人「…」


安井「まぁドッキリじゃないけど、ここ座りなよ」


美勇人「えっ…なに、怖いんだけど」


萩谷「怖くないよ、座って笑」


美勇人「……絶対なんかあんじゃん」






辺りを見回してカメラを探し出す。



ほんと芸能慣れしすぎだから。







真田「カメラないから笑」


長妻「マジでないよ笑」


顕嵐「もういいんで座ってくださいよ笑」






ようやく腰を下ろしたところで

全員が黙る。




正確に言えば、謙ちゃんが言い出すのを待ってるのに

わざと何も言わない謙ちゃん。






美勇人「…えっ、マジでなに、なんなの怖い」


安井「っはは！！笑笑」






意地悪だな。笑






安井「いや、あのね、俺らみんなで考えた意見があって

ちょっとそれを今日は美勇人に聞いてもらおっかなって！」




美勇人「…え、うん、なんのこと？」




安井「単刀直入に言うと、美勇人とAのことなんだけど。」







その瞬間、美勇人さんの顔が一気に変わって。


そこからは、謙ちゃんがものすごく簡潔に話をしてくれた。

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