ぺんぺん草３【安井謙太郎】

102. ページ2

.






それから、安井くんは翌日には退院できることになり、病院を出て、２日後。


私たちはアトリエにメンバー全員で集まった。








安井「みんなごめんね、心配かけました」



真田「ほんと元気になって良かった」



諸星「ほんと、安心した！」



安井「病室の前の廊下にお見舞いの食べ物

置いていくお前ら最高にヤバかったけど、

ありがとう」




萩谷「あれはもう笑笑」




美勇人「たしかに、今考えたら

ヤバいことしてんね俺ら笑笑」




安井「まぁ、でもそうやって気を遣ってくれて、

あと、勝手に暴走してくれたみんなのおかげで、

今日はみんなにある報告をしようかなと。」









安井くんがそう言ってチラッと私を見た。



そう。今日の目的は、これ。





しっかりと報告するために

安井くんが収集をかけた。









安井「えー、報告します！」








みんなが真剣な表情で安井くんを見ていた。








安井「えー、この度！！私安井謙太郎と！そして！

(人1)Aは！！正式に！！

付き合うことに！！なりました！！」







安井くんが言った途端、全員が立ち上がって

そして、まさかの






パーン！！





という大きな音と共に、クラッカーを鳴らした。









安井「え？」

「…なに！」








ゲラゲラ嬉しそうにお腹を抱えて笑う６人。








諸星「そんなことだと思っていました〜！！」



真田「いやぁ森田さんさすがだな」



安井「え？なになに？？」



真田「いや、美勇人が、今日絶対にやすとAが

付き合ったこと発表するから

みんなでクラッカー鳴らそうぜ！って。」







驚いて声も出ない。








美勇人「いや、でもね？

多分付き合うって言いそうだな〜って思ってたら

夜、顕嵐から連絡きてさ」







美勇人「″明日クラッカー買っていきます！″って。

だから、これ(クラッカー)は、コイツの案」








え、と驚いて顕嵐を見ると、照れたように視線を外してくる。







安井「マジで笑」



顕嵐「俺も美勇人さんと同じで勘づいたんで」








顕嵐「いや、俺の方が勘づくの早かったかも」


美勇人「うるせぇな笑」



「顕嵐、ありがとね」



顕嵐「…ん」







顕嵐の優しさ、しっかりと、伝わったよ。

103. 安井謙太郎side→←101.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す