44. ページ44
.
しばらくただただ抱きしめ合う空間。
いつまでこうしていただろうか。
だいぶ時間が経ったのち
ようやくゆっくりと体が離れた。
安井「……あー…」
小さな声で下を向きながら目を瞑って
息を吐いてから、顔を上げる。
安井「…家、送るわ」
普通に考えると、
いやいやこのムードで帰すんかい!って
突っ込まれるかもしれない
だけど、違う。
きっと安井くんは私をここに泊めても
切り替えることができるだろう。
だけど私はきっと、また安井くんを意識して
ああなってしまうかもしれない。
それを全て分かってるからこその判断。
必死に誘惑を振り切るかのように
ちゃんと断ち切って送ると言ってくれたその優しさ。
あまりにも温かくて、益々愛しい気持ちが溢れる。
「ありがとう」
その優しい気持ちに応えるように、
感謝の言葉を口にし、家を出て車に乗り込んだ。
いつもの日常の
″明日″が
すぐそこまで迫っていた
340人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
barumi(プロフ) - りんりんさん» そう言っていただけて嬉しいです( ; ; )ありがとうございます! (2021年3月14日 23時) (レス) id: f7d03e8b65 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 更新が待ちきれず毎日みにきてしまいます。応援してます! (2021年3月10日 20時) (レス) id: 5bcb1eb17e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:barumi | 作成日時:2021年2月28日 23時