39. 安井謙太郎side ページ39
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安井謙太郎side
レイ「……もう見てらんねぇんだよ」
エリ「…え？」
レイ「…お前がアイツに振り回されてんの
見てらんねえんだよ！」
心の奥から叫んだ。ぶつけた。
レイ「……好きなんだよ」
慈しむ目で見てしまう。
エリなのに、目の前にいるのは
ずっと大好きなAだから。
好きだという言葉を一度も言えない、Aだから。
レイ「昔から。何年も何年も前から。
ずっと…ずっと！！！」
お芝居ということを良い事に
気持ちをぶつけた。
目にはみるみるうちに涙が溜まっていく。
台本では涙ぐむところじゃないのに。
だめだ、俺。
レイ「……好きなんだよ、どうしようもないくらい」
もうお芝居とかじゃない。
レイじゃない。
レイからエリに対してではなく、
安井謙太郎から(人1)Aへの
気持ちだった。
安井「……好きなんだよ…っ」
台本には今の言葉は表記されてない。
溢れる言葉に、Aは優しく頷いた。
エリ「……私も、レイが…」
Aの目にも涙が溜まっていた。
エリ「レイが……好きです。」
レイが、の後に間を空けたのも
好きです と真っ直ぐな目で伝えてくれたのも
きっと、エリとしてではない、Aだと思う。
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barumi(プロフ) - りんりんさん» そう言っていただけて嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！ (2021年3月14日 23時) (
レス) id: f7d03e8b65 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 更新が待ちきれず毎日みにきてしまいます。応援してます！ (2021年3月10日 20時) (レス) id: 5bcb1eb17e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2021年2月28日 23時
