ぺんぺん草【安井謙太郎】

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それから。


私たちは普段通りになった。




ちゃんと話したことで、

そりゃ最初は気まずさもあったけど

だんだん一緒にいるうちにそれも無くなった





萩谷「A〜、話し合いもうすぐ始めるよ〜」


「あ、まってまって」


諸星「ここ空けてるよ〜」


「ありがとう！」






安井くんの隣が一人分開けられたソファ



当たり前のように座る日々がまた始まった。






だけど確かに違うことは、一つだけ。





それは、もう言葉にしなくても



事実上、付き合ってはなくても






安井「A〜？今日飯いく？」


「いく！」






好きだいう想いがあること。



そしてそれをお互いが分かっているということ。





だから、ドラマの撮影のあとでも

頻繁に夜ご飯へ行くことも増えた。






そんなある日。





今日は大事なシーン撮影日。



レイとエリが結ばれるシーンだ。





念入りに打ち合わせやカメラリハを進め、

深呼吸をして、本番が始まった。

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