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安井「Aってさ、そもそも
キスしたことあんの？」
そんなこと、聞かないでよ。
安井「…今まで付き合った人、いたっけ？」
「…なんでそんなわかってること、聞くの」
安井「……じゃあさ、Aのファーストキスは
菅田くんになるんだ」
お願い、何も言わないで。
安井「いいんだ、それで」
「……何が言いたいの？仕事じゃん
仕方ないでしょ」
なんでこんなに苦しいか
その理由に
気付いてはいけないと
脳が赤信号を出してるの
だから…。
安井「…俺が、良くないわ」
一瞬のうちだった。
気づけば安井くんの顔が目の前にあって
キスをされていた。
「…なにして…っ」
安井「……どうしても、Aのファーストキスが
他の人なのは嫌だった」
ねえ、それ、どういう意味なの。
「…意味わかんない」
安井「わかんなくて、いいよ。ごめん。」
車を降りて、
すぐにマンションに入って、
鍵を開けて中に入って玄関で立ち尽くす
最悪だ。
気付きたく無かったんだよ。
やっぱり。
気付いたらダメだというこの脳からの信号は
間違ってなかったんだ。
せっかく赤信号を出していたのに
無理やり青信号に変えられてしまったようで。
玄関の扉に背を預けてしゃがみこんだ。
「………好きっ…」
思わず出た言葉は嘘偽りの無い本音だった。
それでいて、
絶対に、気付きたくない″事実″だった。
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barumi(プロフ) - りんりんさん» そう言っていただけて嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！ (2021年3月14日 23時) (
レス) id: f7d03e8b65 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 更新が待ちきれず毎日みにきてしまいます。応援してます！ (2021年3月10日 20時) (レス) id: 5bcb1eb17e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2021年2月28日 23時
