15. 安井謙太郎side ページ15
.
現在
「私、味覚ない時あったからね〜」
安井「あれは全部、Aを追い込んだ奴らが悪い」
「うーん、まぁ、笑」
安井「あんときさ、俺キレた時あったじゃん？
めちゃくちゃ腹立ちすぎて、本当に
殴りそうだったからね笑」
「そうなの？笑」
安井「Aいなかったら殴ってたね、あはは笑」
今だから笑って言ってるけど
本気で殴りそうだったんだよな〜俺。
「でもあの時本当にさ、安井くんが
来てくれて良かった。
あの日の偶然に感謝だな…」
安井「…まぁね笑」
本当は。あの日、偶然一緒になったんじゃない。
他のJr.がAの悪口言ってるのが聞こえたから
ジャニーさんに頼んでAと同じ日に
リハが被るようにしてもらったんだ。
そして、ご飯の時に言われてるのが分かって
すぐに動いた。
ま、こんなの
Aは知らなくていい話だから言わないけど。
「はぁ〜お腹いっぱい！」
安井「お腹いっぱいだね。
映画、絶対に成功させよう」
「うん！！成功させよう！！！」
気づけば時間も過ぎていて
２人で店を出る。
夜の風が俺たちを優しく
包み込んでくれている気がした。
「あれ、もうタクシーきてる…」
安井「あぁ、うん。呼んでたから」
「え？いつのまに！」
安井「まぁまぁ、いいんだよそんなことは」
Aはタクシーに乗り込むと、
ありがとう！じゃあね！と言いかけるけど
いやいや！と言って同じく乗り込む
「え！なんで」
安井「なんでって、なんで！
A、ほらタクシーの人に家伝えな」
家まで送らせてよ。
タクシーの中でゆらゆらと揺れながら
特に会話もしないけど、夜の暗闇の中
車内のガラスに写るAの表情が
あまりにも美しくて息を飲んだ。
「家まで送ってくれてありがとう。
あ、ここまでのタクシー代出すね」
安井「いや受け取るわけないじゃん笑
じゃあね、おやすみ」
有無を言わさずAを下ろして、
車は俺とAを遠ざけていく。
あー、出来ることなら、
ずっと側にいたいけどな、なんて。
もう一つ、
Aが知らなくていいことは
俺が昔、あの当時から
Aに恋しているということ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 340人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
barumi(プロフ) - りんりんさん» そう言っていただけて嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！ (2021年3月14日 23時) (
レス) id: f7d03e8b65 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 更新が待ちきれず毎日みにきてしまいます。応援してます！ (2021年3月10日 20時) (レス) id: 5bcb1eb17e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：barumi
| 作成日時：2021年2月28日 23時
