ヘリクリサム【森田美勇人】 (ページ40)

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安井「よしじゃあ一回やってみよう」

振り付けが決まり、一回やってみるが

手を取るのも緊張してぎこちなくなるし

手を取り合って踊るなんて顔に熱が集まる

しかも最後には抱きしめられると思うと

もう限界で

それを察知してか美勇人は体に触れないように

抱きしめる形をしただけで終わった

この動揺した気持ち、隠せてるかな？って

思いながら確認が終わってメンバーを見ると

ニヤニヤしている一同

美勇人「こういうことよね？」

諸星「う、うん、めちゃくちゃいいんだけどね、」

顕嵐「…お、おお、笑」

真田「Aが照れすぎじゃない？笑笑」

諸星「そう、そこなんだよ！」

顕嵐「A、鏡見てきなよ、タコだから笑笑」

「ちが、ちがうよ！！踊って熱いから！！」

真田「普段そんなんならないでしょ笑笑」

どうやら全然隠せてなかったらしく

慌てて頬を押さえた

顕嵐「しかもさ、美勇人さんも

照れすぎじゃない？笑」

美勇人「照れてないわ！笑」

顕嵐「照れてるよ！！笑笑」

私と美勇人さんの関係が大好き顕嵐は

ここぞとばかりに突いてくる

安井「よし、まぁ流れはオッケイ！一旦休憩！」

安井くんが助け舟をだしてくれるかのように

休憩と割り込んでくれたから

その場から逃げることができた

急いでレッスン室を出てロビーの自販機へ向かう

ポチッと光るボタンを押すと

ガランという音と共に落ちる缶コーヒー

それを開けて飲むのでもなく

机に置くとソファに座った

すると後ろからコンコンと壁を叩く音

驚いて振り返ると、美勇人が立っていた

「え、美勇人！？」

美勇人「いやそんな驚く？？笑」

ハハッて笑いながら自販機の前に立つ美勇人

足を開いてどれにするか悩んだのちポチッと押す

美勇人「戻んないの？」

「…コーヒー、飲んでから行こうかなって」

美勇人「開けてないのに？笑」

まだ開けてないテーブルに置かれたコーヒーを見て

笑う美勇人に、何も言えなくなる