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「汚いんで家、誰も呼べないです笑」
スタッフ「気にしないよ俺」
「いやいや笑」
ついには肩にまで手を回してきて
本当にだんだん嫌悪感が増してくる
でもみんな楽しそうだしここで
雰囲気を壊すわけにもいかない
「…はは笑」
苦笑いして耐えていると、しばらくして
そのスタッフがトイレへ行くと席を立った
ようやく肩の力が抜けて、はぁ…とため息をつく
そして帰ってくる前に近くのスタッフと
話を広げておこうと思い、話しかけようとした時
「うぃー」
という声が横から聞こえ
まず視界に入ったのはお酒の入ったジョッキ。
私の隣のスタッフの席に誰かがあぐらをかいて座った
「…みゅ、美勇人?」
ジャッキを手にした美勇人だった
美勇人「ちょっとこっちのスタッフさんたちとも
話そ〜と思って」
いやスタッフこの席に帰ってきたらどうするつもり?
と思いながらも、まぁそれまでの間はいいかと
そっとしていたけど、美勇人は誰にも話しかけない
さっきの言葉とは裏腹
他のスタッフと喋る気は無さそうだった
無言の末、帰ってきたさっきのスタッフは
美勇人が座っていて驚いた表情を向ける
美勇人「あ、ごめん。ちょっとさ、
俺こっち来てもいい?打ち合わせしたいことあって」
スタッフ「…あ、そうなんすね、いいっすよ」
スタッフは素直に頷くと自分のお酒を持って
美勇人が最初にいた席に向かっていった
ホッと安心する
するとふと隣から視線を感じたから見てみると
美勇人が私を見て、ふっと笑う
その表情を見て、あー助けに来てくれたんだな
気付いてくれたんだな とすぐにわかった
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の - とっても、面白いです! (2020年9月12日 23時) (レス) id: 49efc44e7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:barumi | 作成日時:2020年8月16日 23時