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44. 安井謙太郎side ページ44

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安井謙太郎side







あからさまに休憩のあと、様子のおかしいA。


周りを見渡すと、美勇人もいなくて。


なんかあったか?と思うこの予想は恐らく的中




そのあと入ってきた美勇人の手には

恐らくさっきAが飲んで捨てたと言っていた

コーヒーがあったから





飲んだんじゃなくて、何かあって

忘れてきたんだろ。




ちょっと抜けてんだよな、コイツ。






そのあとのレッスンで、珍しく美勇人が

一回だけだけどフリを間違えた





それも決め手だった






でも俺が口出しできることじゃない



俺は2人の間には入れない






そう思ってマネージャーの車に乗り込んだものの

頭の中はずっとAでいっぱいで




窓の外を見ていても全然街が綺麗じゃなくて







安井「…ああ、もう。ごめん

ちょっと止めてもらっていい?

用事あったの思いだした、ごめんね」







そう言って、車を飛び出し、走って来た道を戻る





信号に何度も引っかかって良かった




そのおかげでそこまで遠い道のりではない







なぜか、Aがまだ帰っていないことは分かった



一人で届かないSOSを出していることは分かった






急いでスタジオへ入って入り口すぐ。

ソファに座るAを発見し少し安心する。






俺に気づくと、あからさまに顔を歪めて

更に頭の中がこんがらがっているAに

出来るだけ余計な考えが生まれないように話す






隣に座れるように詰めてくれたその動作も

俺に対してそんな気遣うなって思って座らなかった






今にも泣きそうなAが

プライドの高いAが俺から隠れれるように







そして







プライドの高い俺が

今から話すことに対して顔を見ないようにするために







被っていた帽子を深く被らせる









安井「…美勇人でしょ」








正直、帽子を被らせた理由に関して

後者のほうが相応しい





自分から話を聞こうとしながら

聞きたくない自分がいた







俺ってカッコつけてるように見せてるだけで


案外ビビリなんだな

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- とっても、面白いです! (2020年9月12日 23時) (レス) id: 49efc44e7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:barumi | 作成日時:2020年8月16日 23時

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