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BARの奥にある部屋に
泊まらせていただく私は
廉と帰り道を一緒に歩くことはもうない
永瀬「…じゃ、おやすみ」
「おやすみ」
廉がどんどん遠下がっていく
今までは扉を開けるまで一緒だったのになって
こんな去っていく背中を見ることなんて
なかったのになって
やけに寂しく感じてしまう
それにまた、私は朝東京へ戻って
一人、孤独と戦っていくんだ
「廉！」
気づけば遠ざかっていく廉を呼んでいた
振り返り、立ち止まる廉
「写真、ありがとね」
永瀬「ううん」
優しく笑うその表情
諦めたはずなのに胸が苦しくなる
「私、廉の撮られる側、好きだから」
あれ、なに言ってんだろ、私
″好き″なんて、今まで何回も言ってきてるのに
廉のことを好きって言ってるわけでもない
この″好き″に緊張が止まらなくて
「…だから、だから、いいアイドルになってね」
永瀬「…サンキュー」
そっか、アイドルになったら
廉も忙しくなっちゃったりして
会えなくなるのかな
遠い存在になるのかなと少し寂しくなる
じゃあね、と言おうとしたけど
廉がまだ立ち止まったままで
私をまっすぐに見た
永瀬「……俺も、
Aの諦めずに何度も頑張るその姿勢
好きやで」
目が泳ぐ
そんなこと言われるなんて思わなくて
永瀬「だから、めっちゃいい保育士なってな」
なんだか、気を緩めたら泣きそうになった
「今度、東京来たら、家寄ってよ」
永瀬「…てか、また俺が東京行ったら
隣引っ越してきたらいいやん」
私をまっすぐな目で貫いたまま
そんなことを言い出す廉に
思わず泳ぐ目
「……なんで、私もう家あるもん」
永瀬「…じゃあ今度は俺が隣に引っ越すわ」
「……じゃあ期待しないで待ってる」
突拍子もないことを言う廉は
きっとノリで言ったんだろうけど
私の胸を十分に高まらせた
こうして次の日の朝
電車に乗り込み東京へ帰った私は
家に着いてすぐ、廉の写真を飾る
あのお気に入りの、夕陽と融合した写真
いつか廉が有名になったら、
この写真隠さないといけなくなるな
なんて、勝手に思って
勝手に廉の未来に期待した
そしてこの日から廉との願いを叶えるため
保育士の資格取得を目指し
講義を受け、勉強に努める日々が始まった
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0rs3291t2b10z8m(プロフ) - 初めまして今日で一気見させてもらいました！みんな切ない…できれば廉くんとくっついて欲しいです。 (2020年4月24日 16時) (
レス) id: a8256f39cf (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 平野くんとくっついてほしいです！ (2020年4月24日 13時) (レス) id: 0543a209ec (このIDを非表示/違反報告)
きしみや(プロフ) - みんな切ないけれど、私は平野くんに幸せになって欲しいなと思います(´ｰ｀)更新楽しみにしてます！！ (2020年4月23日 2時) (レス) id: 7e56256ccc (このIDを非表示/違反報告)
名無し35453号(プロフ) - この作品をきっかけにまたドラマの方も見にいっちゃいました！更新頑張ってください。 (2020年4月21日 20時) (レス) id: 7cae96bf4e (このIDを非表示/違反報告)
barumi(プロフ) - 名無し35453号さん» 結末を悩むところですが…これからの展開をお楽しみください！ (2020年4月20日 14時) (レス) id: a3ada5e282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2020年4月18日 23時
