春の線香花火 ２

54. ページ4

.




Aside







紫耀とレストランでご飯を食べ、

外へ出て携帯を見ると着信履歴が

さらに増えていた



それは全て廉からで、紫耀に ちょっとごめん と

言って、その場で掛け直した





永瀬「もしもし」



「もしもし？ごめんね電話もらってたのに」



永瀬「大丈夫？」



「うん大丈夫だよ」
　




連絡取れず、きっと少しは

心配してくれたのかな と思う



少しは ね。





永瀬「桜とはちゃんと会って話してきたから」





桜 という名前にドキッとしながらも

平然を装う




「そっか、ありがとね」




大丈夫。


隣には紫耀が見守ってくれてるから。





永瀬「明日、会える？話したいことあるんだけど」



「うん大丈夫だよじゃあ明日ね」



永瀬「じゃあ」





電話を切り、笑顔で紫耀を見ると

またあの困った顔をしていた




平野「…」


「…そろそろ、帰ろっか」


平野「ん」





二人で電車に揺られ大阪から地元へ戻る


その最中に交わした言葉はほとんどなかった

55. 平野紫耀side→←53. 永瀬廉side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す