76. 永瀬廉side ページ26
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永瀬廉side
もうすぐ東京に帰る顕嵐にこの場所の
撮影おすすめスポットを教えていた
阿部「他にオススメの場所ある？」
永瀬「もう一箇所あるわ」
阿部「その景色って、みんな絶賛する？」
永瀬「さー、どうやろな。俺は好きやけど」
阿部「…じゃあさ、これでさ
絶賛してもらったことにしよ」
そう言うと嬉しそうに
後ろポッケにいれていた携帯を
取り出し、俺に画面を見せた
それには見覚えがあった
俺がいつかの日か撮った
ステージから見た大勢のお客さんの景色
永瀬「お前まだこんなん持ってんの」
阿部「捨てるわけねえじゃん。
お前がこんなくだらないメール送ってこなかったら
今頃アイドルやめてたかもしれないんだから」
顕嵐「廉のこの写真のせいで俺は
人生変えられてんだからさ。
もっと責任持って仕事してくれないと困るんだけど」
急に俺の前に現れたと思ったら
真面目に言い出す顕嵐
永瀬「急になんなん？」
阿部「廉はこのままずっと、撮られる側じゃなくて
撮る側としてこの小さな写真館で働くつもり？」
この言葉に、少しドキッとしてる自分がいた
ーこのままずっと撮られる側じゃなくて撮る側でいる
それはずっと自分で意図的に
考えないようにしていたことだったから
永瀬「…気に入ってるし、皆いい人やし」
阿部「あ、そう。」
永瀬「おまえは何しにきたん？
自慢しにきたんやろ？売れてんでって」
ただの妬みの言葉が思わず出てしまった。
自分で怖くなってこの世界から逃げたくせに。
まぁださいな、俺。
阿部「今度、表紙が決まった」
永瀬「へー」
阿部「……おまえさ、へーじゃねぇだろ」
そのとき、顕嵐が、鋭い目で俺を見た
阿部「約束はどうした？」
永瀬「覚えてねえよ」
阿部「忘れたフリしてんじゃねえよ
本屋の雑誌、俺たちの表紙で埋めようって
お前そう言ったんだよ」
ずっと蓋をしていたはずの
アイドルを目指してたときの
あのワクワクした高揚感が思い返される
希望に満ち溢れたあの時代を
阿部「逃げてんじゃねえよ
つまんねえからさ
廉に期待して待ってるこっちの身にもなれよ」
何年も何年も閉じ込めていた自分の夢が
また溢れてきそうで怖かった
そうさせるくらいに
顕嵐の言葉は俺の気持ちを奮い立たせた
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0rs3291t2b10z8m(プロフ) - 初めまして今日で一気見させてもらいました！みんな切ない…できれば廉くんとくっついて欲しいです。 (2020年4月24日 16時) (
レス) id: a8256f39cf (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 平野くんとくっついてほしいです！ (2020年4月24日 13時) (レス) id: 0543a209ec (このIDを非表示/違反報告)
きしみや(プロフ) - みんな切ないけれど、私は平野くんに幸せになって欲しいなと思います(´ｰ｀)更新楽しみにしてます！！ (2020年4月23日 2時) (レス) id: 7e56256ccc (このIDを非表示/違反報告)
名無し35453号(プロフ) - この作品をきっかけにまたドラマの方も見にいっちゃいました！更新頑張ってください。 (2020年4月21日 20時) (レス) id: 7cae96bf4e (このIDを非表示/違反報告)
barumi(プロフ) - 名無し35453号さん» 結末を悩むところですが…これからの展開をお楽しみください！ (2020年4月20日 14時) (レス) id: a3ada5e282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2020年4月18日 23時
