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74. ページ24

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ー引っ越す当日



引っ越す前にこれだけはしたかったこと


 


永瀬「…おお、スーツ着てどうしたん」


「履歴書の写真撮って」




スーツを着て行った廉の働く写真館




東京で仕事をするための履歴書用の写真


これは廉に撮って欲しかった





廉に撮ってもらった写真なら


仕事、頑張れそうだから






永瀬「なんか苦しそうやな顔が」






撮影に入っても緊張してしまって

固くなる表情を見て廉が苦笑いする
 





「緊張してるもん」



永瀬「お前そんなんで緊張してたら

東京でどうするつもりなん」



「ほんとだね…やばいわ」



永瀬「やばいってなんやねん、」





パシャ という一つひとつの音が

この街との終わりを知らせる

シンデレラの鐘の音のように聞こえる





「0時が近付いてるな…」



永瀬「なに?0時?」





思わず口に出た言葉に廉が反応し

笑ってしまった





「廉ってさー、門限23時までの子がいても

絶対帰さなそうよね」



永瀬「は?」



「うん、帰さないな」



永瀬「あほか。俺は、やっぱ帰したくないなって

思いながらも帰す派です〜」



「なにそれ笑笑」





ドヤ顔でそう言う廉に笑いが止まらなくて

笑顔になるとその瞬間を廉は何度も

カメラに収め、最高の履歴書の写真ができた




 

「じゃ、行ってくるね、廉」



永瀬「駅まで行くで」



「いや来ないで?笑」



永瀬「…ま、そう言うなら別にいいけど」





紫耀と同じで。




私も行きたくなくなる気持ちが強くなるから


送ってもらうのはやめた。





電車に乗る前、振り返り

お世話になったこの街を目に焼き付ける





そして、周りの目も気にせず

深く礼をし、乗り込んだ





名残惜しくならないように、海人にも岸くんにも

神にも玄樹にも会わないようにして

新幹線を待つ間に、もう街を出たことと

電話で″いってきます″と感謝の気持ちを伝えた





海人は電話越しに鼻をすすって泣いてたけど






「ごめんね、会わなくて」




「でも一生の別れじゃないからね」






一生の別れではないと告げると、理解してくれた。







ありがとう。




私の大好きな街。







ありがとう。




私の大好きな人たち。







明日からは私が敷くレールの道を

歩んでいきます

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0rs3291t2b10z8m(プロフ) - 初めまして今日で一気見させてもらいました!みんな切ない…できれば廉くんとくっついて欲しいです。 (2020年4月24日 16時) (レス) id: a8256f39cf (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 平野くんとくっついてほしいです! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 0543a209ec (このIDを非表示/違反報告)
きしみや(プロフ) - みんな切ないけれど、私は平野くんに幸せになって欲しいなと思います(´ー`)更新楽しみにしてます!! (2020年4月23日 2時) (レス) id: 7e56256ccc (このIDを非表示/違反報告)
名無し35453号(プロフ) - この作品をきっかけにまたドラマの方も見にいっちゃいました!更新頑張ってください。 (2020年4月21日 20時) (レス) id: 7cae96bf4e (このIDを非表示/違反報告)
barumi(プロフ) - 名無し35453号さん» 結末を悩むところですが…これからの展開をお楽しみください! (2020年4月20日 14時) (レス) id: a3ada5e282 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:barumi | 作成日時:2020年4月18日 23時

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