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Aside
明智の話を聞き終えた頃には私は放心状態だった。
明智「…大丈夫か？」
「…私のセリフ。大丈夫…？」
明智「…お前こそ。…大丈夫か？」
お互い、きっと泣きたいくらい辛いのに。
目から、涙が溢れていることも、浮かんでいることも、なかった。
それは、泣くことも忘れてしまったようだった。
「…明智、学校、やめる？」
明智「…ん。ごめん……」
「……私も、やめよっかな」
明智「…やめろって、言われた？」
「…やめろとは言われてないけど、今のバイトじゃなくて、そういう、女の武器を使った店で稼げって…」
明智「……」
「……どっちにしろ、きっと学校あんま行けなくなるから、やめるよ」
明智「……そっか、」
明智の顔が歪む。
涙はでないけど、いつもの凛とした明智はそこにはいなかった。
そんな明智に、大丈夫だ と 私も一緒だ と伝えたくて、伝わってほしくて、優しく抱きしめた。
明智も手を回して、ギュッと抱きしめてくれる。
「…一緒に、明日、退学届、出しにいこう」
明智「……そうだな」
「……私たちさ、なんか、したのかな…」
思わず、声が震えた。
涙はでないのに。
声が。
明智「……」
明智はなにも言わず、優しくギュッと抱きしめてくれた。
「…明智、今日、一緒にいたい」
明智「…ん？」
「……帰らないでほしい」
明智「……わかった」
震える私の体をもう一度強く抱きしめた後、「いこっ」と言って明智は私の手を引いて、私のマンションの中に入った。
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# 永瀬 結海 - いつも、更新楽しみにしてます！ 頑張ってくださあい ！！ (2019年7月4日 19時) (
レス) id: bce38eef0d (このIDを非表示/違反報告)
barumi(プロフ) - 愛美さん» ありがとうございます…！！（ ; ; ）不定期な更新で申し訳ありません…！ (2019年7月1日 23時) (レス) id: a3ada5e282 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - 続きが気になります！ (2019年6月23日 13時) (レス) id: 337efc6262 (このIDを非表示/違反報告)
いっちー - 続き見たい！ (2019年6月16日 7時) (レス) id: 2169c2a8bd (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - この作品面白いですね！夢主ちゃんも救われますように！ (2019年6月14日 9時) (レス) id: 337efc6262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2019年6月2日 18時
