AFFECTION２［俺のスカート、どこ行った？] (ページ41)

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十分衝撃的だった東条のあとは、のぶおだった。

そしてのぶおが言った言葉は、余命があるということだった。

また、いや、さっきよりも、空気が一瞬で凍りつく。

やりたいことがたくさんある、と言って、やりたいことが書いているノートを読み上げていくのぶお。

その中には達成したことも書いてあった。

明るく言っているけど、息が止まりそうだった。

のぶおが去っていったあとも、誰も、話さない。

東条「…余命ってどういうことだよ」

明智「そういう病気なんだろ…」

「心配させないように、黙ってたってこと…？」

明智「…」

「いつ倒れるか、分かんないってことだよね？…そんなの、やだ……のぶお…」

俺たちを救ってくれたのぶお。

Aが消え入りそうな声でそう言う。

その声を聞いた瞬間、勝手に足が動いた。

のぶおのいるほうへ。

みんなも、後ろからついてきた。

校舎の中に、のぶおはいた。

若林「のぶお！！」

原田「あんたたち、なに？」

明智「そんなこと黙ってたのかよ…」

「のぶお、死なないよね…？」

原田「大げさね。人間みんな死ぬわよ。私ね思ったより長生きさせてもらってるの。本当なら今年の春までって話だったのよ？目標ができたかしらね？」

「体大丈夫なの？なんの病気なの？」

原田「うん、ちょっと、膵臓がね。でも大丈夫。」

のぶおは、目標があるから当分死なないと言った。

俺らができること、それは、なんだろう。

原田「みんな暗い顔しなさんな」

明智「…してねぇよ。なぁのぶお、賭けしようぜ」

原田「なに？」

明智「俺らが卒業する前にのぶおが死んだらのぶおの負け。俺らが卒業したらのぶおの勝ち」

原田「勝ったらどうなんのよ」

明智「俺ら全員でのぶおのやりたいこと叶えてやるよ」

原田「頼もしいわね。乗っちゃおうかしら」

明智「逃げんなよ、のぶお」

こんな毎日を輝かせてくれたのぶお。

絶対に俺らの卒業式を、見てほしい。