AFFECTION２［俺のスカート、どこ行った？] (ページ4)

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父はそれだけ言うと、また返事を聞きに来ると言って出て行った。そして夜、明智からメールが来た。

◁ごめん。
◁また守れなかった。

なんで、明智が謝るの。

なにも明智は悪くないのに。

明智はなにも悪くない▷

そう送るとすぐに既読がついて、返信がきた。

◁いま、家出れたりする？

うん、出れるけど…▷

◁いまAの家の前にいる。

え、と思ってそのメッセージを見てすぐに携帯を手に家を飛び出し、マンションを降りて下に行くと、柱にもたれている明智がいた。

「あ、明智…」

明智「……ごめんな」

「だから、なんで謝んの？」

明智「……」

明智は私の手を掴んで不安そうに体を色々と覗き込む。

「…大丈夫、なにもされてない」

明智「……これ」

明智が見ている先にあるのは、父に腕を強く掴まれたことによりできていた痣だった。

「…これくらい、大丈夫だよ」

明智「…俺のせいだな……ごめん」

明智は今にも泣きそうな顔をしていた。

こんな弱っている明智を見るのも、久々だと感じた。

もしかしたら、いま明智が抱えてるのは、この私のことだけじゃないのかもしれない。

直感でそう思う。

「…明智、なんかあった？」

明智「…え？なんもないよ、別に。」

「……秀一…、なんかあった？」

下の名前で、ゆっくり、もう一度聞くと、明智は下を向いたまま、そっと私に携帯を渡してきた。

それは、明智のお父さんからのメールだった。

◁おい。秀一。父親を無視するなよ

◁今日のこと、ちゃんと分かってるだろうな

明智は何一つ返信はしてなかったけど、何かあったことが読み取れる文章だった。