AFFECTION２［俺のスカート、どこ行った？] (ページ44)

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長井「校長は２人のことを想って経緯をお話しすることをためらっていましたが世間が納得するには…」

明智「ためらう必要ねえよ。」

秀一が長井先生の言葉を途中で遮った。

「なんでそんなことになるんですか。私たち、隠したりする気、ありませんよ？」

長井「…明智くん、(人1)さん……」

長井先生の目が驚いたように見開かれ、そして潤んでいた。

明智「全部、話す。本当のことだし。」

長井「……ありがとう。最初から、相談していれば良かったのかもしれませんね」

明智「大人ばっかで考えんなよ。未成年頼っても、いいんじゃねえの？」

長井先生は嬉しそうに頷いた。

長井「では、明智くんと(人1)さんに経緯を説明してもらって、世間では悪とされている原田先生の処分が本当に適切かどうか判断してもらいましょう。いかがでしょうか皆さん。このまま校長と原田先生が辞めてもいいと思いますか？正義というものは振りかざして相手を傷つけるためにあるものではないと思います」

長井先生のその通りだ。

こうして私たちは一致団結して、のぶおを救う方向へ進んでいった。

署名をみんなが集める準備をし始めたなか、私と秀一はマスコミの前に出るために玄関へと進んでいった。

正直、不安だ。

顔を出し、それは全国に放送されることになる。

話す内容も、良い内容ではない。

一生、私たちにそれは残ることとなる。

それはこれから先、私たちを苦しめることになるかもしれない。

だけど。

秀一がそっと私の手を握った。

絡み合う視線。

明智「…今までの傷に比べたら。これから受ける傷なんて、どうってことないだろ」

ああ。この人とだったら。

どんなことも乗り越えられる。

きっと、明るい未来が待っている。

そう信じて、私たちは玄関を飛び出し、多くのカメラやマイクが構える門へと歩みを進めた。