AFFECTION２［俺のスカート、どこ行った？]

81. ページ32

.






原田「で？どうすんの？？？」

父親「…わかったよ！！そうすればいいんだろ！卑怯者め」

原田「卑怯者はどっちよ！！！！抵抗できないまだ幼い娘の身体で遊んで、挙げ句の果てに金が欲しいからってその身体を売らせる。どんだけ卑怯者なのよ！！！！」



原田先生の言葉が胸に響く。



原田「どれだけこの子が今まで、辛い思いをしてきたか。全部お前のせいだ。いいか？？金が欲しいなら自分で働け！娘は所有物じゃねえんだよ！！！！」



こんなにストレートな言葉で訴えてくれて、私は何も言葉を発せないまま、いつのまにか心の中で原田先生に助けを求めた。



原田「おい明智！お前が一番コイツに、このロクでもない父親に一言言いたいはずだ。言え。大丈夫。私がここにいる。吐き出せ！！」



するといきなり原田先生は秀一に向かってこう言った。

すると秀一は小さく頷くと鋭い目を私の父親に向けた。



明智「…今まで、俺の隣で、Aがどんな気持ちでいたか。想像できんのかよ。一回でも、コイツの気持ち考えたことあんのかよ…。俺は、一生、誰がお前のことを許したとしても俺だけはお前を許さない。絶対に許さない。もう二度と、Aを傷つけるな……傷つけないで、くれよ………」



最後は、願うように、祈るように、秀一の声が震え、小さくなった。


原田先生はそんな秀一を見て頷く。

82.→←80.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す