AFFECTION２［俺のスカート、どこ行った？] (ページ2)

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Aside

「……」

明智「なに、怒ってんの？」

「怒ってるよ！！」

まだ呼び出した女の子がいるのにも関わらず私を呼んで見せつけるようにして歩いた明智に怒った私は帰り道、口を聞いていなかった。

明智「なに？嫌だったの？」

「嫌だからせっかく柱のとこに隠れてたんでしょ！！前から嫌って言ってた！！」

明智「そこまで嫌がるとは思ってなかったんだよ」

「…ほんと、ないわ…」

そのまま明智はいつものように私の家の前で送ってくれる。

そして、怒ったまま「バイバイ」と言おうとしたそのとき、私の脳内は停止した。

目の前に、この世で最も嫌いな人が、現れたから。

「…な、んで…」

明智もそれに気づいて、サッと私の前に立った。

それは、私の、大嫌いな父親だった。

父「よぉ、久しぶり。あ、明智くんも一緒か。大きくなったな2人とも」

明智「すいません、今日、Aは俺ん家に行く予定なんで。じゃ」

明智がそう言って私を連れて歩き出そうとすると、父親の力強い腕が私を掴んだ。

「…っ！」

父「おいおい、なに、久しぶりに会いに来たんだからさ。話くらいいいだろ。」

「やめ、」

父「なぁ？A。」

この目が、逆らえなくて、怖い。

明智「やめてください、やめてって言ってますよ」

父「明智くん、君は関係ないだろ。なぁ、A。お父さんの言うこと、聞けないのか？」

″お父さんの言うこと、聞けないのか？″

″お仕置きだな″

「…っ、はぁ、すみません、言うこと、聞き、ます…っっ」

明智「おいA！！」

父「ははは、そういうことだから明智くん。またね」

そう言うと父はまた私を力強く連れてマンションの中へと入っていった。

高校生の明智は、父に力で勝つことが、できない。