341. ページ2
.
手をつないだまま、そのまま館内を出る。
外はもう暗い。人通りも少ない。
マサさんはしばらく歩くと私の手をいきなり引き、そのまま近くにある自動販売機と壁にある少しの隙間に私を埋めるように入れて、自身の腕で封じ込めた。
突然のその行動に驚き、固まる私。
「…え、マサさん？」
「……最近………仲良くない？」
…あ。
そういうことか。
賢人くんが原因なんだ。
確かに、最近は賢人くんとまた喋れるようになって、マサさんの気持ちも考えずに賢人くんとよく喋って暴走していた。
そりゃ、元カレといつも楽しそうに話していたら不安になるに決まってる。
本当に最低なことをした。
そう思って、
賢人くんのことですよね？と口に出そうとしたそのとき
「けん……っっ…！？？」
いきなり、奪うように荒く口付けされた。
「…今その名前一番聞きたくないから」
心臓の音が張り裂けそうなくらい速い。
「…マサさん……私、今は100パーセント気持ちはマサさんなんです。本当です」
「……それでも、やっぱり不安なんだよ。今は違うくても、前に好きだった人と楽しそうに喋ってるのを見たら。不安でたまらない。」
マサさんの表情に、余裕はない。眉が下がり、唇がキュッと噛みしめるように引き締まっていて。
ああ、不安にさせてしまったと悲しくなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 690人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おじょう(プロフ) - 更新ラッシュ幸せ過ぎです(///ω///)♪犯人はまさか・・！？気になりますね〜!(笑) 推理して待ってます(^∇^)ありがとうございます★ (2018年2月10日 1時) (
レス) id: aece03adca (このIDを非表示/違反報告)
りあな - 更新有難うございます！！すっっごく楽しみに待ってました！ (2018年2月4日 23時) (レス) id: 3d8c6f6819 (このIDを非表示/違反報告)
さと - 更新待ってました( ；∀；)嬉しい！ありがとうございます！ (2018年2月3日 22時) (レス) id: 96592ea6c6 (このIDを非表示/違反報告)
おじょう(プロフ) - 更新されてたー！！(*≧∀≦*)嬉しかったです♪ありがとうございます！！ (2018年1月31日 14時) (レス) id: aece03adca (このIDを非表示/違反報告)
梅 - 久しぶりの更新ありがとうございます！ (2018年1月30日 0時) (レス) id: a68a88ed5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：barumi
| 作成日時：2017年8月12日 12時
