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部屋に入ったあと、マサさんはまた私に、何があったかを聞いてくる。
座りな、とも言われたけど、座る気分になれなかったから、私たちは立ったまま、向き合った。
「…」
「……ねぇ、なんで黙ってるの…？」
どう言ったらいいのかわからない。このことを話したら、重いと思われないだろうか。
「…A」
すると、マサさんは私の名前を呟き、いきなりジリジリと近づいてきた。え？ と思いながら後ずさり……気づけば背中には壁が。
そして、そのまま私の顔の両サイドの壁に手をつくどころではなく、腕をついたマサさん。
か、壁ドン！？とか思ってたら、それを通り越しての腕ドンに息を吸うのも忘れるくらいドキッとする。
数センチの至近距離で私に向けられているその目は、愛しく切ない目だった。
…完全に逃げ場を失った私。もう、言うしかない。
「…マサさん、」
「ん？」
「……マ、マサさん、め、メガネかけてくださいよ…」
至近距離で見つめられているマサさんに、とりあえず遠回しに、そう言った。
「え…え？」
「メガネ、かけてください！」
「メ、メガネ？」
「私、見たことないんですよ。…マサさんと付き合ってるのに。メガネ姿で笑ってるところも、メガネ姿の真剣な表情も」
「…あ、もしかして……ＣＭ…見た？」
全て分かったのか、マサさんはさっきまでの切なそうな目をやめて、なるほど と口にしている。
その後、少し私から離れると、隣の棚にあるＣＭ提供者からもらったのであろう黒ぶちのメガネを１つ手にして、そのままかけた。
そしてまた近づいてきて、同じように両サイドに腕をつき、私を閉じ込めたマサさん。
端正な顔立ちにかけられたメガネ姿のマサさんは、知的的で、想像以上に美しかった。
「……嫉妬してるの？」
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Iim - 271話のやつって、高橋優の「君の背景」をモチーフにしたんですか？めっちゃいいですね！ (2017年8月23日 10時) (
レス) id: c5b8f07df5 (このIDを非表示/違反報告)
腰痛ポテト - 初めまして！いつもキュンキュンしたり号泣しながら見させてもらってます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2017年3月9日 17時) (レス) id: 26b8ab3de5 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - すごいタイムリーに見にこれました！菅田くんの優しさがしみますねぇ〜…窪田くんがきになるぅ！ (2017年3月6日 22時) (レス) id: c634458e8c (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - 久々の更新嬉しいです！そしておかえりなさい！菅田くんはこーなった理由をしってるのかな？って感じでドキドキ！続き楽しみにしてます！ (2017年3月4日 22時) (レス) id: c634458e8c (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新を心よりお待ちしております！ (2017年3月4日 1時) (レス) id: 7eeabc0546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2016年12月24日 20時
