283. 菅田将暉 ページ44
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最近、気づいてはいけないことなのに。勘付いてしまっていることがある。
「A、おはよう。今日も頑張ろな〜」
将暉くんに、ドキドキしてしまっていること。
これが、何かわからない。
ただ、マサさんと会話をしていないから、ずっと側にいる将暉くんに対してドキドキしているだけなのかもしれない。
でも。
「…ん？(笑) どうしたん、めっちゃ神妙な面持ちするやん」
どんな時も側にいて、私を寂しい思いをさせないように気遣ってくれている将暉くんに、間違いなく胸が高鳴った。
最低だ。私。
ーまだ、別れてもいないのに。
……まだ？まだ、別れてもいない？？
いま、私、そう思った？？
「え、ほんまにどうしたん。怖いねんけど」
「…いやっ、別に…」
「…なんか俺の顔、ついてる？」
顔を見つめると、驚いたように目を見開いて顔を触り出した将暉くんをもう見ていられなくて、ごめんちょっと と言って、トイレへ駆け込んだ。
鏡に映る自分。将暉くんにドキドキしてしまっている最低な自分。
「………最悪…」
そっと呟くと、個室に入っていたスタッフさんが１人、出てきた。
西尾麻里さん。スタッフさんの中でもとても綺麗な人だから、よくわかる。
麻里さんは、私の顔を見ると、少し驚いてたじろいだ。
なんだか、分かってしまった。
…分かってしまった。
…この人だ。マサさんとご飯に行った人。
「…あの」
思い切って声をかけると、そのスタッフは私の前に来た。
「すみません。本当にまさか、目撃されるとは思わなくて…」
「…え」
何その言い方。まさか、目撃されるとは…？
「…目撃されるなんて、私も、マサも思わなかったんです」
その瞬間、私の頭は真っ白になった。マサ…いま、この人、マサさんのこと、マサって言った？
「とにかく、本当にごめんなさい。でも、これだけは言っておきますね。…私、マサのこと、本気で好きなんで。マサも私のことが好きだと、私は信じています。…失礼します」
足音が遠くなる。
１人残された私は、ただただ、呆然とポタポタと漏れている蛇口の水を見つめ続けた。
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Iim - 271話のやつって、高橋優の「君の背景」をモチーフにしたんですか？めっちゃいいですね！ (2017年8月23日 10時) (
レス) id: c5b8f07df5 (このIDを非表示/違反報告)
腰痛ポテト - 初めまして！いつもキュンキュンしたり号泣しながら見させてもらってます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2017年3月9日 17時) (レス) id: 26b8ab3de5 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - すごいタイムリーに見にこれました！菅田くんの優しさがしみますねぇ〜…窪田くんがきになるぅ！ (2017年3月6日 22時) (レス) id: c634458e8c (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - 久々の更新嬉しいです！そしておかえりなさい！菅田くんはこーなった理由をしってるのかな？って感じでドキドキ！続き楽しみにしてます！ (2017年3月4日 22時) (レス) id: c634458e8c (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新を心よりお待ちしております！ (2017年3月4日 1時) (レス) id: 7eeabc0546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2016年12月24日 20時
