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「……１つ。マサさんにお願いして、いいですか？」
「…ん？なに？」
マサさんとの電話は、やっぱり何よりも安心した。
マサさんの毎日のメールは、やっぱり何よりも心を落ち着かせた。
でも。それは。
少女 から 私 になっているわけで。
この撮影期間中、 私 は今は捨てなくてはいけないのに。
一気に一日かけて積み重ねてきた少女の人格が、引き戻されてしまっている気がするんだ。
「……私、明日から撮影終了まで今まで以上に頑張ります。そこで、一度、 ″私″という人格を捨てて、少女に完全に切り替わる日々を過ごそうと思います。」
「……うん」
「だから。携帯も電源を切って、一切誰とも交流を持たずにいようかと」
その意味は。マサさんと、帰るまで一切連絡を取らないということ。
毎日してくれていたそのメールを、拒絶するということ。
「………うん、」
躊躇いがちの返事が聞こえた。
「だから…あの、帰国したあと、私を″私″に戻してくれませんか？」
これが、私の勝手なお願い。
私を″私″に戻してもらいたい。
「……うん、わかった。待ってるね。」
意味を理解してるのかわからない。だけど、マサさんは何も聞き返さず、ただ了解してくれた。
「…はい」
「…ずっと、待ってるからね。」
「……はい！」
その後、電話を切ったあと、最後に待ち受け画面にしているマサさんとの遊園地デートの写真をしっかりと眺めて、電源を切った。
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Iim - 271話のやつって、高橋優の「君の背景」をモチーフにしたんですか？めっちゃいいですね！ (2017年8月23日 10時) (
レス) id: c5b8f07df5 (このIDを非表示/違反報告)
腰痛ポテト - 初めまして！いつもキュンキュンしたり号泣しながら見させてもらってます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2017年3月9日 17時) (レス) id: 26b8ab3de5 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - すごいタイムリーに見にこれました！菅田くんの優しさがしみますねぇ〜…窪田くんがきになるぅ！ (2017年3月6日 22時) (レス) id: c634458e8c (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - 久々の更新嬉しいです！そしておかえりなさい！菅田くんはこーなった理由をしってるのかな？って感じでドキドキ！続き楽しみにしてます！ (2017年3月4日 22時) (レス) id: c634458e8c (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新を心よりお待ちしております！ (2017年3月4日 1時) (レス) id: 7eeabc0546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2016年12月24日 20時
