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楽屋に戻って、改めてマサさんにお礼を言うことにした。
さっきのとこだと、スタッフさんたちもいるから。
ちゃんとお礼が言えないから。
スタッフさんたちや監督さんとお話をしているマサさんを見ながら、そそくさに先に楽屋に戻り、マサさんを待った。
しばらくして、笑顔のマサさんが楽屋へ帰ってきた。
これで、一緒に楽屋にいることも最後だー。
「お疲れ様でした！」
最後は、笑顔で、元気よく、マサさんとさようならしよう。
「お疲れ様。Aちゃん、本当にありがとうね」
「…こちらこそ、本当に本当にありがとうございました。マサさんと共演させてもらったこと、しかもW主演させてもらったことは、一生の宝物です…」
「…大げさだよー」
「いえ、本当に。一生の…。私、撮影始まった頃、自信喪失してたんです。もう女優に向いてないと思っていたし、どうでもいいやって思ってました。…でも、そんなときにマサさんとの主演が決まって。そこから私の世界は変わった気がします。」
今度は、大げさ だなんてことは言わず、真剣に頷いて話を聞いてくれているマサさん。
「…ありがとうございました。心から。本当に、ありがとうございました。」
気持ちは言わないでおこう。
この気持ちは、抑えよう。
「……こちらこそ、ありがとう。Aちゃんが相手で本当に良かった」
マサさんからの、有り難すぎる言葉にグッときて、泣きそうになる。
思わず、想いを伝えたくなる。
でも、そんな気持ちも涙も鎮めて。
「…また、いつかご一緒したいです。……それまでの間、ものすごく暇なときは、また遊んで下さい」
最後の私の欲。
また、遊んで下さいー。
その言葉にマサさんは、大きく頷いて微笑んでくれた。
そして、 じゃあね と頭をクシャクシャに撫でてその場を去っていくその後ろ姿をただ見つめた。
姿が見えなくなったあとも、ただただ、マサさんの出て行った一点を見つめ続けた。
涙が込み上げてくるから、鼻をズビッと大きく吸って、上を見上げ、鞄を持って私も家に帰った。
明日でこのドラマ自体もクランクアップ。
マサさんが側にいない、クランクアップ。
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tethi - すいません間違えて低評価押してしまいました本当は10です。 (2017年10月18日 7時) (
レス) id: 37a7313118 (このIDを非表示/違反報告)
ロダリオ(プロフ) - はじめまして(^^)お気に入りして一気に読んでしまいました窪田君大好きなんで窪田君の優しさが伝わってキュンキュンしました (2016年10月23日 21時) (レス) id: ec2d12b21a (このIDを非表示/違反報告)
barumi(プロフ) - maimaiさん» ありがとうございます（ ; ; ）一気に読んでいただけたんですか…！嬉しいです…！！ぜひ！！よろしくお願い致します！ (2016年8月6日 19時) (レス) id: a51fd46bb9 (このIDを非表示/違反報告)
barumi(プロフ) - おむらいすさん» 一気に！ありがとうございます！！（ ; ; ）嬉しいです！この小説をきっかけに更に好きになっていただけたら、こんなに嬉しいことはありません！ありがとうございます！ (2016年8月6日 19時) (レス) id: a51fd46bb9 (このIDを非表示/違反報告)
barumi(プロフ) - yukiさん» はじめまして！読んでくださってありがとうございます（ ; ; ） キュンキュンしてくださって嬉しいです…！！ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2016年8月6日 19時) (レス) id: a51fd46bb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2016年7月16日 18時
