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そんなある日、ロッカーから教科書などを出していると、クラスの女たちが話している声に僕は反応した。
「さっき、晴美たちがAを連れて歩いて行ってたよ」
「それやばくない？」
「晴美キレるとマジで怖いんだけど」
その声に僕は急いでAを探しに校舎を走った。
零に先に行かれたら困る。
零が動き出すかもしれない。
世の中の人間がなぜ平和を願ったり差別を無くしたがるか、分かる？
それは、人間そのものが安穏な生き物じゃないから。
差別をすることが大好きだから。
僕が駆けつけたとき、零は僕より先にAの側へ行っていた。
「大丈夫だよ。何ともない…大丈夫」
そう涙を流すAを、零は抱きしめる。
Aは零の肩に身を委ね、静かに涙を流していた。
それが僕には、あまりにもショックで。
ただ呆然と眺めるしかできなかった。
A…どうしたの
君らしくないよそんなの。
Aは美しくて、華麗で、自分の信念を貫き通す天使みたいな人だ。
そんな天使が、普通の男に抱きしめられて涙を流すだなんて。
…そっか、零がAのリミッターになってるのか。
Aはある意味、僕と一緒だ。
何も恐れず、ただ零のことを純粋に想ってたんだ。
でも、早くその純粋な想いへの矛先が、僕に向かないとね。
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林檎 - おもしろいです！窪田くん大好き！！(笑) (2016年12月19日 16時) (
レス) id: 83c885c550 (このIDを非表示/違反報告)
barumi(プロフ) - まさなつさん» ありがとうございます！励みになります(;_;) 頑張りますのでこれからもよろしくお願い致します(^^) (2016年6月9日 22時) (レス) id: a51fd46bb9 (このIDを非表示/違反報告)
まさなつ(プロフ) - 毎回barumiさんの作品を楽しみに読ませてもらってます！これからも頑張ってくださいね！ (2016年5月25日 18時) (レス) id: 1e5c4cc75a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞barumi∞
| 作成日時：2016年5月25日 18時
