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客席の視線を集めながら私の隣に立つ男性。









バニラの甘い香り…









黒髪で、身体が大きく好みの服装をしている。









イスに腰掛けてかけていたサングラスを取った。









『 う… そ…… 』









その男性は








『 紫… 耀 くん… 』









時が止まったように感じた。









私の後ろで加奈が









「 まじか！まじか！ 」







と小声で必死に囁いている。









紫耀くんがようやく固まっている私に視線を向ける。









「 あ……。 また会うたね。 」








と言って、ニコッとして









素早く前を向いてしまった。









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作者名：りー | 作成日時：2015年9月12日 21時

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