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しばらく無言で引っ張られて、ひと気の無い公園についた。
それでも離さず無言で前を向いてる紫耀くん。
『 紫耀くん、 痛い！ ！ 』
私が声を発して、ハッと我に帰る紫耀くん。
「 ごめん… 」
と言って、ようやく手を離してくれた。
掴まれていた部分は真っ赤になっていた。
「 ほんま俺なにしてんねん… 」
と言って、ベンチに座って頭を抱えてしまった。
「 でも、なんで廉と手繋いでたん！？ 」
『 それは…っ！！ 』
誤解を解くように説明する。
それに納得した紫耀くんは、少し笑顔に戻った。
「 廉には納得いかへんけど…
怖い思いさせてごめんな？ 」
立ち上がった紫耀くんは、今度は優しく私の手を取った。
「 一緒に帰ろ。 」
さっきまでの怖い紫耀くんは居なくなって、
いつもの優しい紫耀くんがいた。
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作者名：りー
| 作成日時：2015年9月12日 21時
