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案の定かなり怖い映画で、私は終わった後も半泣きだった。
その間も廉くんは私の手を握って安心させようとしてくれた。
その光景をある人が見ていたとも知らずに。
「 あれは、怖いよな。笑 Aちゃん、ビビるんもわかるよ。笑 」
『 もお、なんでホラーなの… 泣 』
私達はよそに、加奈と神宮寺がテンション高くて
「 次○○行くよーーーーー！！ 」
と遠くで私たちを呼んでいる。
『 じゃぁ、廉くん行こっか。 』
と言いかけた時だった。
廉くんに握られていたはずの手が
違う誰かに引き寄せられ離れる。
「 何してるん？ 」
そう聞いてきたのは
「 紫耀！ なんでここに…？ 」
紫耀くん…
「 なにやってるん聞いてんねん。 」
今まで見たことないくらい、怒ってる紫耀くん。
『 紫耀くん、ちがっ… 』
と言いかけた時には、もう手を引っ張られて紫耀くんに連れていかれる。
いつも、隣を同じペースで歩く優しい紫耀くんはどこにも居ない。
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作者名：りー
| 作成日時：2015年9月12日 21時
