15. ページ15
.
電話番号書いた紙を渡されて、「帰ったらここに電話して！ 」去っていく紫耀くんの背中を見つめる。
私も走って家に帰る。
家が近かったから、あまり濡れずに済んだ。
早速、家で紫耀くんの電話番号を登録。
信じられない。この番号にかければ、紫耀くんに繋がるなんて…。
心の準備をして、画面を開いたり閉じたりしているうちに、誤って通話ボタンを押してしまった。
「 もしもし？ 」
すぐ電話に出た紫耀くん。
機会を通しているせいか、心無しか少し声が低く聞こえる。
『 あ、えっと、 Aです…。 』
「 あー！ Aちゃんな！ さっきは傘ありがとうな！ おかげで無事家帰れたでー。 」
『 よかったです！
なんか、緊張します。 笑 』
「 はは、せやねー。
あ、きっとLINEも登録されるよな？
俺からまた送っとくー！ 」
『 はいっ…！！ 』
「 あ。
もちろんやけど…
このことは平野とAちゃんの秘密やからなー！ ほな！ 」
と言って、電話を切る紫耀くん。
紫耀くんと電話をしてしまった…
と放心状態でいると、
さらに通知が一件。
LINE
平野紫耀
Aちゃん、平野やで。登録よろしく
よく雑誌でも言われているように、
結構質素で、あまりLINEとかのやり取りをしなさそうな文章の紫耀くん。
すぐさま登録して返事を打つ。
Aです。
よろしくお願いします！
既読にはなったものの、その日はそれ以上返事は返ってこなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1019人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りー
| 作成日時：2015年9月12日 21時
