◯27 ページ28
.
「 …合コン相手、紫耀の仲間だった。 」
紫「 …やっぱり…。 」
昨日のメンバーの名前や、どんなことを話したかをざっと伝える。
紫「 昨日、その合コン終わりやと思うんだけど…23時頃かな。神から連絡あってな? 」
家に着いた時間だ…。
ってことはあの光景を見た後。
紫「めっちゃ良い子いて、岸君と廉が多分奪い合ってるって。神も正直狙ってたって…。
俺と同じ大学のAちゃんって聞いて、まさかとは思ったけど…やっぱりAやってんな。
あの日、合コンなんて行くなって無理矢理止めてれば良かったって後悔してん。」
私のことを考えてくれていた…?
紫耀が何を言っても、フラッシュバックするあの光景。
神と電話してたって、私の事を考えていたって、どうしても隣にはあの女の人がいるように見えてしまう。
柊「 まじかよ… 廉まで…」
紫耀のことで頭が一杯で、柊真の言葉が全然耳に入って来なかった。
「 岸君も、廉君も狙うとかそういうんじゃ無かったよ。 私が緊張してたから、気を使って話しかけてくれてたの。 」
再びムスッとした紫耀。
紫「 …狙っとるやん…… 」
違うよ…。
特に廉君は、私のピンチを助けてくれた恩人。
紫「 Aは純粋やな… 」
「 そういうんじゃないって…笑 」
紫耀は、何も分かってない。
紫「 あんま会わんといて? Aは俺のやから。笑 」
どうして平気でそんな事言えるの?
本当の事しか言わないって言ってくれたの嘘だったの?
“ アイツから紫耀を奪って ”
「 ねぇ、紫耀…昨日何してたの? 」
紫「 …へ? 」
時間が止まったかと思うくらいピタリと止まる紫耀。
「 昨日合コン誘われてたの、何で断ったの? 」
紫「 あれ…言わんかったっけ…
時間の無駄やと思ったって。
それに昨日は…稽古やったし。 」
柊「 A、どうしたん… 」
「 …ううん、なんとなく。 」
嘘つき。
「 ごめん、ちょっと用事思い出したから授業サボるね。 」
柊「 ちょ、どうしちまったんだよー。 」
紫「 ………。 」
後ろから感じる2人の視線。
変だって思われても良い。
今にも泣きそうな顔を見られるよりずっと。
今にも崩れそうな心が、誰かの助けを求めている。
「 もしもし、
廉君…? 」
.
1933人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りー(プロフ) - ととろさん» ありがとうございます(;_;)私も岸君には平野君から奪う勢いで頑張って貰いたいと思ってます!笑 亀更新ですがお付き合い下さい(^_^*) (2016年11月28日 2時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
ととろ(プロフ) - 一番好きな作品です!平野くんとくっついてほしいのですが岸くんももっと頑張れ!とゆう気持ちでみています笑これからも更新頑張ってください! (2016年11月27日 20時) (レス) id: ceb33ecd27 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - はるひさん» ありがとうございます!きゅんきゅん出来ましたか?まだまだ平野君との絡みシーンが少ない気がしてますので、今後期待して待っていて下さい(*^^*) (2016年11月23日 0時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
はるひ - このお話面白いしきゅんきゅんしました!次の更新も楽しみにしてます(*´ч ` *) (2016年11月21日 15時) (レス) id: c2bed1d8a8 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - わさおさん» 初コメントありがとうございます! 読者様の声が気になっていた所なのでとても嬉しいです。亀更新ですが今後ともお付き合い下さい(●´ω`●) (2016年11月14日 1時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りー | 作成日時:2016年10月24日 1時