約束 (ページ18)

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それからすぐに多麻は外国行ってしもて。

最初のうちは毎日電話したり、メールのやり取りもしてたけど、やっぱり時差には勝てへんかって。

気がつけば多麻が外国行ってしもてから3ヶ月が過ぎてた。

倉「丸ちゃん？多麻は元気にしてるん？最近メールしてもあんまり返信無いし。」

丸「あ、うん。多分。俺もなかなか。」

倉「え？そうなん？」

丸「うん。毎日の電話がメールがいつの間にか3日に1回になって、それも1週間に1回になってな？

ここんとこはほとんど無いに近い。

こっち(日本)が昼間でも向こうは朝早かったり。

時間計算してたら分からんようになってきてしもて。

多麻も忙しいのと、多分気使ってくれてんのとでなかなか。」

倉「会いに行ってみたら？」

丸「それが、最初は学部からの留学やったんが、写真家の人に認められて今は写真メインらしいわ。

大学も休学して、もっと写真勉強するんやて。

1ヶ月くらい前に言うてた。だから今どこにいるんかも分からんねん。」

倉「、、、。」

丸「俺、あの時外国なんか行くなて言うたら良かったんかな？

多麻の人生やし多麻が決めることなんやけど。

すぐ帰ってくると思ってたし、まだまだ一緒におれると思ってたんやけどな。」

倉「な、何言うてるんよ！大丈夫やて！クリスマスやら正月は一緒に過ごすんやろ？すぐ帰ってくるわ！あ、俺邪魔したろ～笑。」

丸「は？あかん！あかんわ！せっかくの二人の時間を！」

倉「あははは！そんなん知ら～ん！笑。」

丸「大倉！」