半分こ 6 (ページ45)

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僕達の子供には’一花(いちか)'と名付けた。

丸い山に咲いた一輪の花。

周りには大地も自然も沢山あって、大きく元気に育ってもらえるように。

そんな一花は、すばる君が大好きで、

一「しゅば！お歌！」

今日は自分が主役やって分かってるんか、すばる君の胡座の足の中で、後ろ向いて歌をねだってる。

す「おう。今日は特別やぞ？」

特別とか言いながら、すばる君も一花にはメロメロで、優しくhappy birthdayを歌ってくれた。

一パチパチ「しゅば、上手～！」

す「おう。」

信「良かったな。ほれ、これは俺からや！」

そう言って、信ちゃんがプレゼントを渡してる。背中をすばる君に預けたまま、

一「ありがと！ちんちゃん！」

信「だから、ちんちゃんやなくて信ちゃんや！」

一「うぅ。しゅば、ちんちゃん怖い～！」

す「おう、おう。怖いな？イチ、こいつは人間やのうてゴリラやで怖くても仕方ないんや。ゴリちんや！」

一「ゴリちん？？」

丸「あかんよ！すばる君！変な事教えたら！」

信「ガハハ！もうええわ。ゴリちんよりちんちゃんの方がマシや。その内信ちゃんになるやろ。」

そう言うて、笑ってるけど、それは難しいかもな？