半分こ 6 (ページ23)

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見えなくなってから、数日が経過した。

隆平は変わらずに、ほぼ毎日お見舞いに来てくれる。ありがたいけど、申し訳無い。

そんな気持ちが表情に出てしまっていたのか、

丸「あかんよ。僕が来たいから来てるだけ。そう言うても、愛の事やから気にするか。
どうしたらいいやろうなぁ。」

そう言って、悩んでいる。

私も会いたくないわけではない。

ただ、多忙な中時間を割いて来てくれても、何か変化があるわけでも無く、何だかそれが申し訳無い気持ちになってしまう。

丸「あ！いい事思いついた！」

ウチの隆平君が、何かに閃いたようです。

丸「ん～、でもなぁ。」

『何？何？』

丸「ん？まぁ、今はまだ内緒！とりあえず、こうちゃんと章ちゃんやな。それと、」

何か1人でブツブツ言うてる。こうちゃん？章大君？考えても分からへん。

丸「愛？大丈夫！すぐ良くなるよ？今はこうして、手も繋げる！ギューしたら、愛も僕の温もりを感じてくれる。

ほら。この手で、愛のこの手で、僕を感じてくれる事できるやろ？」

そう言って、私の手を自分の頬にあててくれた。