安倉丸 2 (ページ44)

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『丸山さん？』

丸「わ！あ、うん。何？」

そんなビックリされても笑。

『あ、いや、テレビはいいんで。何かお話が。』

丸「あ、せやな。久しぶりにあんなん見て、ちょっと焦ったわ。」

久しぶりなんや笑。正直な人やな笑。

『そうなんですか？やっぱり芸人さんてモテはるやろうし、ビデオなんか見んでも現実で大丈夫なんですね。』

特に深い意味は無く、思ったままを言ってみたら、

丸「もしかして、まだあの時の事怒ってる？

あいつはほんまにただのスタッフやで？

たまたま俺とあいつがジャンケン負けて。

俺1人で行く言うてんのに、あいつが勝手に着いてきて。

で、結局全部荷物持ったん俺やし。

おまけにそこをマリに見られてしもて。」

はぁ。話てそれか。

たしかに良い気分にはならんかったけど、私はただのファンやし。

別に丸ちゃんが誰とどこ行こうが関係無いし。

『別に気にしてないですよ？大丈夫です。』

丸「ほんま？」

『はい。だってただのスタッフさんなんでしょ？私もただのファンですから。』

丸「、、、。やっぱ怒ってるやん。」

『だから怒ってないですって！』

丸「じゃあ何であれから、LINEあんまりくれへんくなったん？おまけに劇場の前で彼氏とチューしてるし。」

『え？彼氏？チュー？』

LINEよりそっちの方が気になって、思わず聞き返してしまった。